『メタルマクベス』

急遽譲っていただいての2回目。良い席で見たくてがんばったんだけどタイミングが合わず、オークションで高値を出すのもばかばかしいので前回よりは良いトコで妥協。かなり端っこだったので、見切れるんじゃないかと若干不安でしたが全然大丈夫でした。下手のほうが見切れるんじゃないかな。
同じ舞台をリピートする、ということは時々…いや、よくあることなのですが、それはすごく好きな演者さんだったり、見に行く相手が違ったりで最初から数回行くつもりでいるものばかり。もっかい見たい!と思って、それから探してもう一回…なんてのはこれが初めてだなぁ。役者さんもセットも小道具も芸が細かいからいろんな部分が見たい!とか、よくわかんなかった部分を解明したい!とかいろいろ理由はあれど、つまりはハマった、というのが正直なところでしょうか。ちなみにニコ子さんはメタル好きじゃないんですけども。
さて、今日も前回書き逃した部分含めどんどんネタバレしますよう。感想というより最早自分覚え書き帳。

前回の反省も踏まえ、今日はオペラグラスを持参、いきおいパンフも購入。LPレコード仕様で大きいし迷ったんですけどねぇ。近くの人が見ているのをチラ見したら、高田聖子さん超かわええの。衣装も髪型もかわええ!!しかし帰って見たら、脇役陣(という言い方は大変失礼。)の写真が甘くて笑った。とくにインディ高橋さんと村木よし子さんの老けっぷり。
でもって。今日の席は、ほぼ中央の上手。先程妥協などと書きましたが、実はココ、終盤に真ん前で森山未來さんが熱唱するという、ファン垂涎!の席。折角なのでお顔を凝視しようと思ったのですが、ライト眩しくて顔はあんまり見えないかったよ。疾風のように去ってしまったし。それより森山さんと共に決起する役の方たちも近くを通ったので、そっちのほうが楽しかったです。粟根さんのメガネヘンなカタチだなぁ、とか。
前回よくわかんなかった、と書いた予言のくだり、他の方の感想なんかも見たのですが、やっぱり微妙だった。どうしても鋼鉄城が陸の鯨には見えないのよねぇ…。まぁ原作からして大オチが帝王切開だから良いのでしょうが。帝王切開でちょっと笑ってしまうのは私だけでしょうか。なんか江戸川乱歩のしょうもない謎解きを読んだときの脱力感に似ている*1

  • 前回グレコが殺された妻を抱いて出てきた時に、つま先から布切れがぽとりと落ちて「??」だったのですが、あれって下着なんだろうなぁ。片足素足になってたし。惨いこと…。
  • 北村さん上手いわ。場面によって声の感じががらっと変わる。そして飛んだり跳ねたり…はついつい森山さんに目が行ってしまうけど、北村さんも相当ジャンプ高い。あと髪の色がきれい*2
  • 森山さんは最初のえびぞりジャンプで頭とかかとがくっついてたよ。すごい…。
  • 80年代の終わり、落ちぶれてボロボロになったバンドマン、マクベスを見ての「やだぁ、SIONかと思ったぁ!」という台詞でほとんど笑いが起きなかったのが不思議。「しおん=SION」とすぐに脳内変換できる人があまりいないのかしらねぇ。上の年代っぽい人いっぱいいたのになー。
  • 一幕のしょっぱなで右近さんが間違えて「…あ!まちがえた!」って普通に言ってた。それすらセリフかと思うほどすんなり戻ったので、下手にごまかすよりアリかもと思いましたよ。
  • 森山さんと北村さん再会の場面が2週間のあいだにえらい過剰なことに…。うは!!腐女子は悶死確実。
  • しかし必死でオペラグラスを掲げて見ていたのが、高橋さんのモヒカン具合、粟根さんのドラム叩き姿、高田さん&松さんの衣装、生写真屋の売ってる写真&バンドT*3、皆川さんの尻(これは嘘)とかだったので、周囲の内野さんファンの方々にはさぞ奇異な人と映ったことだろうよ。
  • みぼう〜じん〜みぼうじん〜♪…ついつい歌いたくなります。
  • グレコのベースは中途半端*4

*1:もちろん名著もたくさんありますが、時々どうしようもない作品もあります。それも含めて大好きですが。

*2:赤毛好き。

*3:写真はさすがによく見えず。Tシャツは「ぼちかぶり」っていうのがあったよ。バ、バンドブーム!!

*4:こないだも書いた。でも個人的には一番ツボ。