大槻ケンヂ・デビュー20周年記念ライブ『人として軸がぶれている!』

久々のオーケンLIVE。公演を知ったのがイープラスからのお知らせで、どうやらその前に優先予約なんかがあったぽく、私たちのチケットには整理番号(200番台)の前にBの文字。リキッドはどれぐらい入るんだろうねぇ、などと話しつつ入場を待っていたら、「A500番までのかた〜!」などと呼ばれていて鼻水噴いた。私たちの前に700人もの人があのフロアに!!と思うと入る前から人酔いしそう。
ステージ全体が見渡せ、なおかつ壁際で寄りかかれるスペースに荷物を置き、ビールなどを嗜みながら開演を待ちます。「ナッキースペシャルゲストの楢崎さん)出てきたらフロア降りようね。」なんて話していたのですが、SE鳴ったら楽しくなっちゃって全員でフロアへ。残念な映画ブログの人として一部で大人気の栗本くんは、あっという間にひとりふわーと前方へ流されて行った。
そしてステージには、ナッキーキタ!!普通に頭から出てきちゃった…!!ゲストなのに…!!ずっと大槻さんファンには変わりないのですけれども、特撮のアイドルは断然楢崎さんなので存分にキャッキャしておきました。ナッキーかわいいよナッキー
というわけで、有松さん以外の特撮メンバーがステージに上がっているという謎な状況の中、セットリストも特撮の曲が中心で、そこにソロや筋少や電車の曲がちらほら混じるという感じ。特撮大好きっ子のニコ子さん狂喜乱舞。楢崎さんも数曲ハケただけで、ほとんどステージ上にいらしてさらに狂喜乱舞。
あとはライブのタイトルにもなっていますが、生で初めて『人として軸がぶれている』と『空想ルンバ』を聞きました。ザッツ特撮!*1という曲なのでちょうかっこよかった。出し惜しみのない、畳み掛けるような良いライブでした。
デビュー20周年、ということで、お客さんは口々に「オーケン(そしてエディ)おめでとう!!」と言っていたのですが、終わって、前方の混沌から汗でしっとりしながら出てきた栗本くんがあまりに幸福そうな笑顔だったので、もう大槻さんを祝うより「栗本くんおめでとう!!」という話になり、その後居酒屋では栗本くんをお祝いしました。おめでとう!おめでとう!ありがとう!!
入口付近に、そこはかとなく大槻さんのコスプレっぽいことをしている若い男の子がいて、中で友達と合流するのか、そんな格好なのにひとりで所在無さげにしていて、そういうところがたまらなくいとおしかった。私は勿論彼らとの一体感などは求めていないし、何かを分かち合いたいとは思わない、ていうかそもそも他のお客さんのことなど別に興味はない。けれども、リキッドルームを埋め尽くした、普段飼い犬の目をして生きているであろうつまらない人たちが、目をキラキラさせて、いろいろな感情を放出している様子はとても良い光景なのだと思う。
大槻さんはきっといろいろな人を助けているよ。20周年おめでとうございます。

*1:ソロ名義ですが演奏は特撮。