残念です…。

ニコ子さんも絶賛愛読中のメガネ本「メガネ男子」の2刷りから、菊地成孔さんの写真とプロフィールが削除される運びとなりました(実際に削除となるかどうかは未確認なのでわかりませんが、菊地さんご本人から撤退の意が伝えられたということはそうなるのでしょうね)。

僕とマネージメントサイドが「これはやはり撤退によって抗議に換えさせて貰おう」と思うに至ったのは「平然とした口調(というか、名誉でもあるかのような感じでした)で写真とプロフィールを請求しておいて、本が出来上がったら批判が書いてある(しか書いてない)」という、編集部の、ちょっとどうかな。というやり方に対してです。大袈裟に言うとだまし討ちされた気分が払拭できません。
(中略)
「あのうー。これこれこういう企画がありまして、対談内では菊地さんに対する批判が一部出て居るんですが、本の性格上、可能で有れば写真とプロフィールをお借りしたいのですが、如何でしょうか?読んで頂いてからご判断頂ければ。因みに他のラインナップはこんな感じです」とか何とか事前に見せて下さればもうそれで全然オケーだったのにな。と残念な気分です。
菊地成孔オフィシャルサイト 速報ページより

もしかすると、他にもこういう思いをされているメガネ男子がいるかもしれないと思うと胸が痛みます。
メガネ男子本の出版に対して、諸手を挙げて喜んでいた私ですが、今回の菊地さんの行動に対して「ケツの穴小せぇよー!」とは口が裂けても言えません(全文読まれない方の為に一応書いておきますが、これは批判されたことに対する抗議ではないのです)。むしろ、掲載写真が、菊地さんがこの本のために、とエスクアイア日本版編集部からわざわざ借りた写真(確かに素敵でした)である事、などを考えれば然るべき処置であると。
勿論、編集者の方は写真にそんな経緯があることなど知らなかったのかもしれないし、確かに百人以上にもなるメガネ男子(二次元キャラもいますが)をデータベース化せんとする労力を考えれば、その膨大なメガネ男子達に対していちいちゲラチェックなんてさせてられませんよ実際、という意見もあるかと思います。
ただねー。私達が好きでやっていることが元で、メガネ男子に嫌な思いをさせたかと思うとなんともいたたまれない。純粋なる好意だけなのに、それが仇になってしまっているじゃないですか。そんな風に考えると、なんかもう、相手にこんな思いをさせてしまうなら、二度とメガネのことなど言うまい、他人に理解を求めようなどと思うまい、とか思っちゃう(自虐的なので)(いや、私は本の出版どころかメガネムーブメントにもびたいち絡んではいないんですけど)。
業界的にはよくある話なのかもしれませんが、個人的に、最近こういう不誠実な事柄に直面したことがあるので(菊地さん言うところの「名誉でもあるかのような感じ」の物言いって凄くよくわかる)とにかく残念でなりませんよ。