『ダブリンの鐘つきカビ人間』

ざん、ざざざざん♪こんにゃーくばーたけにー♪というわけで、カビ人間の感想ダラ書き。実は今週末もう一度行くので、忘れないうちにファーストインパクトを書き記しておきますよ。2回目見たら、印象とか変わってしまうだろうし。
とりあえず後悔しているのは、行く前に初演の映像を見ておけば良かったな、と。以前、劇場中継かなんかで見たことはあるのですが…。細かいところとか、けっこう忘れてしまっているものですね。
例によってネタバレしまするよ。
何かと不安要素のあった中越典子さんは、想像していたより良かったです。…いや、とんでもないもの*1を想像していたから、っていうのもありますけど。ちょっと声小さいなぁ?と思う部分はありましたが、私はなんなら水野真紀さんのおさえちゃんより好きかも。ルックスがね。良いです。顔が小さくて。かわいい。水野さん版おさえちゃんの“切実さ”は薄まっちゃった印象ですが、若いゆえよりストレートな感じ。彼女は永作さんみたいな女優さんになってゆくかなーなんて思いました。
それより私は土屋アンナさんちょっと苦手かも…。セリフ自体も聞き取れないところがあったりで、その辺は、素で真奈美っぽい部分と勢いでカバー!みたいな雰囲気が見てて不安なんですよ…。心配性だもんで。この日が当たりかどうかわからないけど、日によって波がありそうで怖い。
姜暢雄さんは、うーん、無難な感じかな。遠目だとアンジャッシュの渡部さんみたい。今思ったんだけどサトル役は速水もこみちさんとか良さそうだなぁ。平田敦子さんの役はずるいよー!当て書き過ぎ(笑)!
再演組の皆さんは、再演、ってとこを差っ引いても信頼できる役者さんたちなので安心です。橋本さとしさんはとりあえず顔の大きさが衝撃的でした。中越さんとくっつくシーンとか、顔が倍ほど違う(笑)。及川健さんは相変わらず小さくて可愛らしかったです。みーたーぞーみーたーぞー♪
補足としましては、村人役が増えておりますよ。さとしさんやイケメン俳優こと山内圭哉さん(笑)も村人としてちょこっと登場。そんなにいらなくない?という気がしなくもない。邪魔なほどでもないけど、必ずしも必要か、と言うとそうでもないような…。あ、あとは今回、メイクがキラキラです。仁さんと及川さんが特にキラキラ。
んで、カビ人間役の片桐仁さん。
んもう!始まる前から、と言うか、キャストが決まった時点からドキドキしっぱなしですよ!これ以上ないほどにピッタリな配役ですが、初代(初代?)大倉孝ニさんの素晴らしい功績もありますし、なによりそんな大役であの子ちゃんとできるのかしら…って、母ちゃんみたいにドキドキ。なんとも失礼な話ですが。年上なのに…。でもラーメンズファンの多くの方は、みんなこんな気持ちだったんじゃないでしょうか。
そんな思い入れがっつリなもんで、オープニングで出てきた途端にあわわわわ!と鳥肌。なんかもう、舞台に現れたのが、片桐仁演ずるカビ人間、ではなく、カビ人間になってしまった片桐さんそのもののように思えてしまい、ストーリーも知っているだけに、既にそこで泣きそうでした。もー髪形とか超かわいいしー。
いや、あのね、ぶっちゃけ芝居はかなり微妙でしたよ。セリフこそ間違えないにせよ、早口になっちゃったり、途中でトーンが低くなっちゃったり…。小林賢太郎さんプロデュース公演を見た限りではそんな印象なかったから、やっぱり緊張しているのでしょうか。
ニコ子さんは、あの片桐さんの不細工具合とかが最早可愛くて仕方がない域なので、*2公平なジャッジは出来ないんですが、役柄上、コレはコレで良いような気がしました。あのー、本当にアレな人?みたいな。壮大なギミック*3が発動、みたいな。大倉さん版カビ人間を超えるには、それしか方法ないよなぁ、っていう。あれれ、そう考えるとあのしどろもどろ具合とかも演技かな…。
何はともあれ、各キャストさんのこなれ具合も含め、今週末も楽しみっす。

*1:昨年の大王×G2作品での某ハセキョーの芝居

*2:もし彼が舞台上でセリフを忘れて素のかなりヤバい顔になっても可愛いと思える程病んでいます。

*3:人呼んで荒川良々メソッド