アキバデビュウ。

遠方の旧友(同級生)が出張で上京していたので、午後から秋葉原へ行って来た。午前中にビックサイトで仕事だと言うので新橋で待ち合わせ、汐留まで歩いてランチをしたものの、洒落た再開発スポットにはエンもユカリもない中央線住人ニコ子さん、日テレショップをちらりと覗いてあっという間に行き詰る。「折角だからどこか行きたいところはないのか!」と詰め寄ったものの、特にこれという場所もない様で、だからと言ってなんでこんなことになったのかはわかりませんが「じゃあメイドカフェに行こう!!!」ってなことになり、アキバへ移動してみたのです。まーなんだ。冥土の土産にメイドカフェってな。つまんねえよ。つか主に私が行ってみたかったんですが。
そして秋葉原。いきおい来てはみたものの、途端に途方に暮れる我々。実はニコ子さんも、近年アキバなど殆ど来たことがないのです。つかヨドバシとエムズしか行ったことないのです。事前に決まっていればいろいろとリサーチできたのになぁ。AKB48がいるとこに行きたいよ!!で、しばらく電気街ら辺の小道をうろうろしてみたのですが、駅前にちゃんと「メイドさん無料案内所」があるのね。特製アキバマップで道順やらいろいろ教えてくれて、割引券くれた。
暑いし時間もそんなになかったので、とりあえず近場のお店を紹介していただいたのですが、…うん、正直ハズレでした。なんかねぇ、昔の金持ちぶった中流家庭みたいな内装の小さなお店に、お洋服*1の所為か、なんだかもっちゃりしたメイドさんが数人。メインで取り仕切っている人も、メイドというよりお手伝いさん、お手伝いさんというより家庭教師、家庭教師というよりお母さんみたいな、ハリセンボンの近藤さんを若干美人にしたようなメガネ女子だった。せめて何らかのファンタジーを得ようと「メイドさんがシェイクします」というコーヒーを注文、近藤さん(仮名)が二の腕を揺らしながら氷とコーヒーをシェイクしてくれた、かといって特別冷たくも美味しくもないコーヒーを啜り、普通に近況報告などをし合ったのでした。
うーん。ぶっちゃけなにがしたいっつったら、ニコ子は可愛いお洋服の可愛い女の子が見たいわけですよ。自分より不具合の多いメイドさんを見るなら手前でメイド服を着て鏡でも見てりゃいいし、質の高いサービスを受けたければ帝国ホテルでアフタヌーンティでもすりゃ良いわけで。…っていう目線はきっと間違っているんだろうなぁ。わかってる。うん。わかってるの。でも駅前でチラシ配りをしていたメイドちゃん達がみんなとっても可愛かったから、ちょっと期待してしまったのです。
次回はもっとファンタジーに満ち溢れたお店に行きたいです。オムライスにケチャップでハート書いてくれるようなとこ。ちょっとしたキャバクラみたいになってるとこ。
ちなみに、駅からちょっと離れたところで、しのざき美知さん*2ばりのびっくりメイドさんがもくもくとチラシを配っていた。アキバとは言え、容姿のヒエラルキーはこんなとこにも存在するんだなぁ。
そういえば、ヨドバシの店内放送でものすごく聞き覚えのあるメロディが流れていて、思わずお互い「懐かしいね!」なんて言ってあまりの偶然に笑ったりしたのですが、まぁ、普通なら曲を聴きながら、仲間でスキーに行ったこと、車で海に行ったこと、当時の恋心やらいろいろ思い出していい雰囲気にでもなれよ、っていう話なんですけども、曲が『元祖高木ブー伝説』だったので私の青春てなんだったのか、と心底思いました(双方筋少ファン)。ユーミン…とは言わなくとも、せめて普通の曲であれよ、っていう。しかもスキーとか海とか行ったことないしそんな仲間もいませんでした。元カレ設定にしたけどそもそも付き合ってねぇし。ていうかヨドバシで高木ブー。アキバ恐るべし。

*1:ベロア生地の半袖ワンピース。エプロンはしてるけどゆったりめで、スカートも前上がりではありつつ長めでハイソックス。

*2:元芸人。覚えている人はいるのか。