現代SM考。

というか新しい日本語の話。暇に任せて下らないことを考えてみました。
最近聞いてびっくりしたのが、友人男性が職場の女子に「○○さんて結構エムいですね。」と言われたという話。まー内容はともかく、ほほう、形容詞になりましたか、と。日本語は日々変化しているのだなぁ、と。意味は伝わるけど、従来の言葉よりずいぶんライトになっているなぁ、という印象を受けた。だってほら、「ワタシ結構Mっぽいんです。。。」というより「ワタシ結構エムいんでぇ。」のほうが…、あんま変わりませんか。そんなことないよね。確実に淫靡さは薄まりますから、出会い系のサクラさん達は使わないことを強くお勧めします。
で、そんな話(SMがどうのというより、新しい日本語について)を昼休みにしていたら、いつもは下ネタに一切食いつかない同僚のおにゃのこ(異性に対する精神年齢推定10歳*1、当然異性経験皆無)が「私はSだと思うんです!だって(以下自分なりの理由)…。」と喋り出したのでなまあたたかい気持ちになった。
件の彼女の場合は20台半ばの女性にしては人並み外れてそのテの知識が浅い、ということもあるとは思ったのですが、同席していた同僚のお嬢さん(16歳女子高生)もどこぞで聞いてきた心理テストなどを同僚に施し「ママはMだよ!」等の診断を下してくれるらしい。そんな会話が家庭内で!勿論日常的な人間関係において、精神的主従関係が発生することはよくあるけれども、それにしても時代は変わったなぁ、と思う。私にしてみれば、職場で「尻穴にビール瓶突っ込むのと突っ込まれるのとどっちが好き?」という会話をしているのと同じことだと思うのだが。極端な例えだけど。
オープンな場所にサドとマゾ、というかドSドMという概念を持ち出し広く浸透させたのは間違いなくダウンタウン松本さんの功績なのですが、幼少期から松ちゃんを見て育った世代にとってサドやマゾであることはこっそり語られるべき性癖ではなく、もはや血液型や星座と同じように大っぴらな「自分をカテゴライズする道具」なのだな。性知識以前に言葉として浸透しているんだね。そのうち学級新聞の自己紹介欄に子供たちが書き込むかもしれんよ。鞭とローソクの世界*2だったものが、こうも変わるのか…。SMがエロスと切り離されたところにいるのがなんとも不思議な気分だよ。
あ、SM行為と「S」「M」というカテゴライズが切り離されたということなのか。可愛いおんなのこに「わたしぃ、超エムいんですぅ。」って言われて興味しんしんでSMの話とか振ったら「SMなんてするわけないじゃないですか!!ニコ子さん超エロい!!キモい!!!」とか言われてしまうのだろうか。ありうるなぁ。怖い時代が来たもんだ。
あと新しい日本語といえば、話し言葉でジェネレーションギャップをひしひしと感じるNo.1はゆうこりんでもAKB48さん達でもなく、KATTUN*3のコ達です。同じ単語でも微妙なアクセントとか全然違うので怖くなる。この間は「タネのわからない手品を見た時の第一リアクション」が「わ!!ウゼぇ!!!」だったので、もうこのコらとは会話とか出来ない、と本気で思ったよ。

*1:つまり小5病(女子版中二病)すら発症前。

*2:パブリックイメージ

*3:リンク避け