ネズミ海。
友達（もちろん♀）とねずみーしーに行ってきたよ。彼女が以前、シーとランドどっちにも入れるギフト券を貰ったらしく、そろそろ有効期限であることを思い出したそうで、急遽お誘いをいただいた。
舞浜は、一昨年のハロウィンにランドに来たきり。今回もハロウィンシーズンなので『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』＆ハロウィン＆珍奇なもの大好きっ子としては、ランドに心惹かれるところなのですが、タダ券でもなければそうそう行くこともないだろうよ、ということで、今回は初めてシーへ。ちなみに前回も彼女と一緒でした。こういう待ち時間が長い場所で一番大切なのは、話が尽きないこと…ではなく、同じタイミングで同じものを見て同じように面白がれる同調性じゃないかと思うのだよ。だからおデートで行くのはあんまり好きじゃないのだよ。
ディズニーに興味がない、と言うと、会社などでは非人の様な扱いなのですが、実際ネズ公一派にあまり好感が持てない。だいたいあいつらわびさびなさ過ぎ。あとグーフィーは擬人化なのにプルートは飼い犬なのとか納得いかない。両方犬じゃん！！そんなんだから惑星から格下げされてしまうのだよ！もっとしっかりして！
なんて、現代日本で育ってゆく過程に於いてディズニーキャラってのはもう好き嫌い問わず生活に密着していたので、気に入らないって言ったってキャラもたいてい知っています。行ったら行ったでそこそこ楽しかったです。でも私の好きな骸骨も黄熊も鹿も象もいなかった。海に関係あるキャラしかいないのか…。ピノキオはランドにもアトラクションがあるくせに、こっちにもグッズがあってずるい！と思ったら、あ、クジラか！かろうじて海に関係あるのね。
シーは比較的空いてるらしいよ、なんて都市伝説みたいな情報を元に、ちょっとゆっくり目に待ち合わせ、10時前に着いたのですが、その時点でタワーオブなんとか*1のファストパスは既に終了。何も調べず行ったので、それ以外のアトラクションはいっこも知りません。マップを見ても世界観の説明ばっかなので、どんなアトラクションなんだか何が何やら…。タワーなんとかは220分待ちであったよ。連れの友人情報によると「落ちモノ的には八景島のが10としたらこれは3。」なのだそう。3に220分ておい、つか八景島も行ったことないからまず10がわかんないですけど兎に角220分の価値は（私には）あるまい、ということでスルー。
10時間以上いて、結局アトラクションは3つぐらい乗った。回転コースターがものそい狭い敷地をこまこまくるくる動くことに驚いたり、ランプの魔人が飛び出すハイテクシアターでキャプテンEO以来の3D映像に科学の進歩を実感したり、水が引っかかるビックリハウスみたいなヤツに入って酔ったりとかそんな塩梅でした。ちょうてけとうな説明。もともと何がしたいっつったら買い物メインみたいな具合だったので、ちょいちょいおいしいものをつまみながらほとんど園内をウロウロしていました。それだけで結構満足。ティアラをきらきらさせながら、骨付き豚肉とかかじりました。あ！でもシーソルトのアイス食べ忘れた！どんな味なんだろう！あとこんだけ広い場所なのに、ピンヒールで来ている女子が以外に多くて尊敬した。そして興奮して鼻血が出ちゃったらしく、鼻にティッシュを詰めた子供を数人見た。気持ちはよくわかるよ！
それにしても、やっぱりねずみー帝国って凄い。凄すぎて脅威を感じる。ねずみ園は夢の国でありえない数の人がみんな夢見心地でニコニコしながら歩いていて、でも見えない場所や暗闇がいたる所に隠されていて、そのバランスが完璧すぎて気持ちが悪い。そして夜になると、園内の闇と隠された闇の境界線が溶けてなくなっちゃいそうで怖いんだよ。シーの一角、マーメイドラグーンは前衛的な建物の中に海の中を模した小さなアトラクションが所狭しと並んでいて、それはそれは幻想的でそれはそれは美しいのですが、ネオンライトがぴかぴか光る薄暗い空間、澱んで息苦しい空気、反響する子供の声、全てに何か違和感があって果てしなく不気味で、あぁ、私がディズニーランドに持っているイメージってこれだ、って思った。ウォンカさんのチョコレート工場の中みたいなグロテスクさ。ファンタジーの中に閉じ込められ、帰って来れなくなりそうな恐怖。きっとこの不気味さも意図的なんだろうなぁ。ランドも白雪姫とかも気持ち悪いものねぇ。
歩いてるだけならそれほど混んでいないし、シーならデートでもいけるかもしれない。誘われたらやぶさかではないので素敵な男子は誘ってみるといいと思う。私を。でも一緒にヘンな耳のカチューシャとかつけてくれる人じゃなきゃやだ。
あ、写真は無理やりやる気を出すために施したねずみーしー仕様ネイル。はみ出してるのはご愛嬌。
