墓と祭。

お天気の良い秋の日に朝から遠出。といっても墓参り。
ニコ子さんのおうちは…というかばあちゃん(今はこの墓に入ってる)と母親は墓参りが好き。なので私もわりと好き。これは信心とかそういうものとはまた違くて、単に趣味みたいなものなんだと思う。電車とバスで1時間ちょい、東京のはずれのちょっとした山は安全に整備されていて、都会育ちの私達にはちょうど良い距離の自然なのです。

もみじきれいだった。

絵になるぅ。


夕方からは厚着して新宿の花園神社へ。毎年来ようと思って来そびれていたお酉様。今年は満を持しての参戦ですよー。ずっと見たかった見世物小屋へ行くのです!

当然のことながら場内すごい人で、熱気で顔が火照るぐらい。この日はかなり冷え込んでいたのですが、人ごみにいると全然寒くない。あれ食べたい、これ食べたい言いながら、とりあえず場内をぐるりと一周して、お目当ての見世物小屋へ。
呼び込みのおばちゃんの口上がいい味。旧時代的な看板に惹かれて中へ。「いつ行ってもいる」とサイバラ先生も言ってた蛇女のお峰さん(ガリガリのおばあちゃん)はいよいよ今年で引退か?という感じだそうで、かわりに若い(22歳ぐらい)小雪ちゃんというお嬢さんが蛇を食べておりました。あと鼻から口にチェーンを通したり。小雪ちゃん美人だったなぁ。お峰さんは秘密の箱の中からにょろにょろしたシマヘビ(小さいやつ。国産で一番美味しいとはお峰さんの弁)を数匹むんずと掴んで登場。しただけ。あとはステージの脇で太鼓を叩いたりしていらっしゃいました。ホントに引退しちゃうのかしら。「今年だけだよ!」メソッドがあながち嘘にも聞こえない寂しさよ。
たぶんメインの見世物である大蛇は、昨日今日の寒さで急に弱ってしまった、しかも運ぶ間に顔をぶつけてしまい歯が抜けちゃった、と、素人目に見てもぐったりしていてもう死にそうでした。たぶんあれも「い、今にも死にそう…!」という観客のハラハラ感を煽るための演出と見た。たぶん裏では迷子の子供とかどんどん飲み込んでると思います。
あとは双頭の子牛のミイラとか見せてくれた。その時々でほんの少し演目が変わりつつ*1ワンステージ15分ぐらいかな。出口でお代を800円払います。さすがにホンモノの河童とかいるとは思っていなかったので、けっこう満足ですよ。外の檻にはサーカスみたいなぴらぴらのお洋服を着たわんこが3匹寝てました。普通でした。
それから熊手を売っている一角を流したりしてから腹ごしらえ。この人ごみの中、仲良しのお友達に偶然会ってびっくりした。なにこのソウルメイトっぷり。
縁日じっくり見るのも久しぶりだったんだけど、食べ物の屋台がものすごい切磋琢磨してる感じで驚き。地元の夜店とはわけが違うね。一味違ったり量が多かったり、みんな他の屋台との差別化を図ってるっていうね。中でもちょう大盛り焼きそばや巨大たこ焼きなど、とにかく大きいものが目立ってた。ニコ子さんの幼少期は屋台ってたいがい200円か300円でそれなりの量だったんですけども、お好み焼きも500円にしても安かろ?っていう大きさ。来てるね、メガ時代。
私はお好み焼きの生地に牛すじと長ネギが大量に入った牛すじ焼きと、天むすのようにたこがはみ出している巨大たこ入りたこ焼きを食べたよ。

鉄板で焦げたソースってなんであんなに美味しいんだろう。

*1:私たちより遅い時間に入ったという友人は、お峰さんが火を吹くのを見たらしい。