戦争と変態。

 最近近所の図書館の場所をようやく特定したので、週に1冊ぐらい(2週間借りられるので2冊ずつ)借りてきてはちょこちょこ本を読んでいます。通勤途中や昼休みに読む文庫を一冊と、児童書を一冊。先週は谷崎先生の『瘋癲老人日記』と松谷みよ子さんの『ふたりのイーダ』を読みましたのでメモ。
瘋癲…はじじぃが息子の嫁に欲情する話で、どうしようもなくて面白かった。じじぃのヨボヨボ具合がリアルだなーと思ったら、谷崎先生も実際その年齢(75歳ぐらい)で書かれた作品だとか。息子の嫁は『痴人の愛』のナオミや『卍』の光子に通じる奔放(つかS)な女性ですが、モデルさんとなる女性(甥のお嫁さん?)もいるみたいだし、やっぱり紛れもなくド変態。
一方松谷みよ子さんは小さい頃大好きだった児童作家さん。『ちいさいモモちゃん』シリーズはおともだちの双子の靴下(タッタちゃんとタァタちゃん!)とか可愛くて大好きだった。『ふたりのイーダ』は忘れ去られた不思議な洋館に住む歩く椅子が…まぁ怖くはないんだけど、内容も相まって切なくて大トラウマになったお話。表紙もなんか気味悪いし。ずっともう一度読みたいなぁと思っていたんだよね。やっぱり切ない話でした。ここのお母さんも職業婦人で、子供ふたりを預けて取材旅行に行くんだけども、モモちゃんとアカネちゃん(モモちゃんの妹)のママも途中で離婚するし(ママが離婚の相談に森のおばあさんのところに行く場面もトラウマ)、松谷先生もそういうバックボーンの人なのかなぁ。
見たことはないのですが、偶然にも両方映画化されているようです。瘋癲…は若尾文子さん主演だそうでさぞ綺麗なんだろうなぁ。イーダが映画になってるのは初めて知ったんですが。

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そして、その美智に、同僚の広岡が愛をうちあけたのであった。

え、なにそのエピソード…。

瘋癲老人日記 [DVD]

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ふたりのイーダ(新装版) (児童文学創作シリーズ)

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