恐怖自分語り。

映画の話してたら思い出したので自分語りします。痛々しかったらごめんなさい。イタかったらあれだ、リストカット画像とかも併せて載せるから*1、なんかそういう人が書いてると思って薄目で見てくれよ。見てクレヨン。
でもうっとうしい話になりそうだからいちおう気を使って畳んでみたりします。
塚本映画が好きと言いながら、そして気持ちの悪い映画*2ばっかり見ているのに、実は私は怖い映画が苦手です。
ゾンビは平気だけど幽霊はダメ。血や肉やぐちゃぐちゃは平気だけど、ひたひた迫る恐怖とか突然の大きな音とかに耐えられない。例えそれがセオリー通りのこけおどし演出であっても。だからジャパニーズホラーやコリアンホラーは見れません。『呪怨』なんか見たらたぶん泣く。つか心臓止まる。
これは自分でもこの間気付いたのですが、部屋でDVDを見ていても、いたる映画に登場する、なんかあるな…、っていうシーン*3は緊張感に耐えられず、ことごとく早送りしてしまいます。見たくて借りて来てるのにね。見たい見たくないのパラドックス。いわゆるいやよいやよも好きのうち、ってやつです。子供の頃はそういう怖いものってもちろん苦手で、大人になるにつれ克服した筈なんですが、最近またダメ。
私は数年前にちょっとした病気をして、その治療の過程でずいぶんと無感情になっていた時期がありました(薬で)。もう2年ぐらい経ったし、その頃のことは正直ほとんど覚えていないのだけれど、当時自分では感情のレベルが低かったことに無自覚だったようです。ちゃんと普通に生活できていたし。結局治療が終った時点でそういうのはだんだんと元に戻っていったんですけども、「今まで自分の感情がちょっとおかしかった」って自覚したのは、「怖い」っていう気持ちが戻ってきた時だったんですね。例えば真夜中に目が覚めたとき「あぁ、怖いな。」って思う。暗闇の中に「何か」がいるんじゃないか。夜道を歩いていて、ふと振り向いたら「人間じゃない誰か」いるんじゃないか。
暗いところが怖いのは、個人差はあれ本能的なものだと思うのですが、それを久々に感じたことで、その期間、そういう感情がなかったことに気が付いた。そうして、久しぶりにそれを思い出したら、そういうものが怖くて仕方がなくなってしまったんです。それはもう前の比どころじゃなく。こういうのって、まただんだん慣れて平気になってゆくのかな。
というわけで、塚本晋也監督最新作『HAZE』公開を前に、少し躊躇しているニコ子なのですよ。絶対怖いし絶対音大きいもの…。でも見たいよなぁ…。ちょっとかんがえよう。

*1:やったことないから剃刀を買ってくるよ

*2:いろんな意味で

*3:懐中電灯を持って暗闇を進む主人公をうしろからズーム、みたいな