弾き叫び会〜誕生日の集い。

nicoco2006-09-13

下北沢440で、宙ブラリ南さん主催の『弾き叫び会』。今日はなんと!南御大40歳のバースデーであります。パチパチパチ!オープンからスタートまでの30分が「南謙一ピアノ演奏によるお迎え」となっていたのでオープンに合わせて行ってみたのですが、演者の皆さんがスーツ姿でうろうろしており早くもお祝い感満載。いやだ場末のホストクラブみたい!!場末かよ!
そんな中、黒シャツに白スーツ、というVシネテイストでふらり現れた南さんは「ホントはリチャード・クレイダーマン弾こうと思ってたんだけど。」と笑いながらいきなり「人間やりたい」。にんげぇぇぇん!!にんげぇぇぇん!!ってこんなお迎え嫌だなぁ。ものそい入って来づらいよ…。案の定でおもしろいけど。1曲歌って、早くも発汗に負けて上着を脱ぐ。そしてそっと畳んでピアノの上に。繊細さんっぷりアピール。
そんなこんなで、440のma+sh嬢と、昨今蕎麦打ちでもお馴染み金戸覚さん*1の流れるような司会進行(正確にはほぼ100%ma+sh嬢の仕切り)でイベントスタート。アナログフィッシュ健太郎さん、大久保海太さん…と、順序良く年齢順にステージへ。お誕生会ということでみんな南さんについてのMCをする訳ですが、誰も彼もが飲んだ飲まれた飲んだ飲まれた…。それ以外のエピソードがいっこも出てきませんよ。
みんながスーツ着用の中、ひとり平服でステージに上がったwash?の大さんは、「今朝作った」という南さんの曲などを披露してくれたのですが、ラスト前のMC中おもむろにベースボールシャツの下から(あらかじめ巻いてあった)ネクタイを取り出して頭に装着。「忘れてるのがオレっぽいよね…。」とは御本人の弁。
そして本日の紅一点、スパンコールきらきらの豪華衣装でうつみようこ姐さん登場。ようこさんに「40代は楽しいで!!」と言われると、すごく楽しいような気がするよ。「女は30代は悩みが多い。お肌が…とかな。ほいで20代の女子に対しては、正直なところ死んで欲しい。」に爆笑。なんでみんなこう歌もうまくて喋りも達者なんだろうかね。すごいや。
満を持してのご本人登場…を前に、メンバー始め普通に客で来てたミュージシャンや飲み屋の店長もなどがお祝いスピーチ。また酒の話ばっかり。そして司会なのにたいそう酔った金戸さんが、急に「オレと南」について語り出したり、さらにはサプライズで弟さんからのメッセージコメントなども流れて、南さんは演奏前なのに発狂寸前。もうなんかね、汗だくで、酔って近所の川に落ちて救助されたお父さんみたいだった。演奏前なのに。
照れ隠しにブツブツ文句を言いながらもテンションを上げて、ギターで数曲。弦で指切れて*2流血。白地に点々と血の付いたパンツに目をやり「買い取りか…*3。」とポツリ。四十路の哀愁。後半のピアノタイムでは、ゲストでバイオリニストの喜多直毅さんが登場。なんだか素晴らしいことになっていた。当たり前だけどピアノだけの時とも、バンドアレンジの時とも全然違うね。バイオリンなんてロクに聞いたこともないので上手く言えないんだけど、喜多さんのバイオリンは生クリームみたいな音だった。滑らかな音色。ぐしょぐしょのへろへろになりながら、最後はひとりギターで「獣欲ウルトラ」、ギターを投げ捨てて*4すぐさまピアノで「怒り」と怒濤の2曲。ひどいコードやひどい歌詞にゲラゲラ笑いながら、でもみんな精一杯の歓声と拍手。
アンコールで、喜多さんと一緒に1曲。この曲は、前に弾き語り叫びで一度聞いたことがあるのだけれど本当に良い歌詞で、バイオリンの音色と相まってちょっと泣いちゃった。個人的にちょこっと思い入れがあって、それもあるかなぁ、なんて思いながらめそめそして、でも恥ずかしいから涙を拭いて顔を上げたら、一緒にいた友達もひどい顔でめそめそしていたので笑った。
というわけで、いつもはLIVEの後、友達と飲みに行ったりするのだけれど、そんな元気もないので真っ直ぐ帰りました。もうお腹いっぱい。もう食べれません!
おたんじょうびおめでとう。

*1:GRAPEVINEのサポートなどでご活躍中。なぜ司会?

*2:たぶん。肉眼では見ていないので違うかも。

*3:貸衣装だった模様。

*4:実際は投げない。なぜなら繊細さんだから。