『間宮兄弟』

兄・明信と弟・徹信の間宮兄弟は、マンションで2人暮らし。一緒にご飯を食べ、野球観戦で熱くなり、ビデオを観ては涙する。もういい大人の2人だけれど、仲の良さは子供の頃と全く同じ。いや、むしろ人生を共にしてきた太い絆の分だけ、さらに仲良くなっているかも―。


江國香織さんの同名小説を、森田芳光監督が映画化。真面目で優しくてそこそこ面白いんだけどちょっとアレで女性に縁のない、愛すべき間宮兄弟佐々木蔵之介さんとドランクドラゴン塚地さん。蔵之介さんのキョドり芝居も素晴らしく、塚地さんも頑張っていて(芸人さんってお芝居上手な人多いよね。)、女性陣はかわいいし、非常に愛らしい映画でした。間宮兄弟のお母さん役(中島みゆきさん)がかなり良かった。
なにか特別な事が起こるわけではないのだけれど、少しだけ面白くて穏やかな日常、というのは江國さんの世界どおり。どうってことない今日を、どうってことなく誰かと過ごす、どうってことない日常の楽しさ。
休日の午後にゆっくり見たい映画。私が蔵之介さん好きだという事実を軽く差っ引いてもオススメします。ほんわかです。