黄砂に吹かれて。

聞こえるーうーたーはー(中島みゆき)♪
春のようなぽかぽか陽気に誘われて吉祥寺ら辺を散歩していたら、五日市街道で春一番に巻き込まれた。急に日が翳ったと思うや、前に進めないぐらいの突風。自転車は歩道中に倒れるし、花屋さんの鉢植えはどんどん転がるし、一瞬にして阿鼻叫喚の地獄絵図ですよ。ファミレスの大きな看板もキャスターごとゆるやかに動いていたよ。
しかも前を向いたら町中が霞んでいるのです。雨?霧?でもなんか黄色いな?と目を凝らすと、ざらざらという音と共にニコ子さんを砂嵐が包んだ!ぎゃー!目が痛い!口元に巻いたマフラーがどんどん埃まみれに。自分が汚いよー。しかもこんな日に限って、ラビットファーの上着にウールのスカート。死にたい。
風が強すぎて急ごうにも急げず、大地を踏みしめ歩くこと10分、『北風と太陽』の旅人みたいなていでなんとか駅前まで行き、パルコのトイレに直行。とりあえず身支度を直したのですが、掃っても掃っても服から埃はあがるし、目から砂は出てくるし、耳と鼻の中も真っ黒だし、くしゃみは止まらないし、もうなんともし難い状態でした。手提げカバンの底に砂が溜まってるのを見て絶望した。
そのあと渋谷でお友達とご飯を食べたのですが、なんかの折におでこを触ったらざらざらして手が真っ黒になりました。春一番侮りがたしという報告です。